「第二回壺構築品評会」各壺の感想まとめ

おっす、やまおです。

 

休歌さん主催の「第二回壺構築品評会」に参加してきました。

kyukafuremingu.hatenadiary.com

 

ここでは、簡単にですが自作以外の19壺の感想を書いていきます。

どの構築も面白いので、まだ見てない方は先にリンク先へ飛ぶことをおすすめします。

 

 

No.1 愛憎連鎖式ラブトリオ

天邪鬼ラブトロスで味方のカーリーヘアーダグトリオをぶん殴る事でABSを1段階上げ、上昇分をカラミンゴの特性きょうえんでコピーする壺構築。

 

ダグトリオの脆さを逆手にとったカラミンゴ高速展開が美しく、1ターンでABS+1&D+2が2体並ぶ展開の速さが魅力。

 

この指とまれ展開と違ってギミック発動の1ターン目にダグトリオが落ちるため、積んだラブトロス本体に攻撃が集中し、結果的にダグトリオはただ殴られただけで特にアドバンテージは取れていない点が胡散臭さを際立たせている。

 

惜しい点としては、スカーフダグトリオより早い相手に対しての展開が出来ないという事。すなわちトリル以外のほぼ全てである。

 

トリル以外には選出できず、トリルに選出するとカーリーヘアーが邪魔をしてSを上げてしまう上に残数不利となる。この絶望的な噛み合わなさに芸術性すら垣間見た怪作。

 

 

No.2 暑い夏はやっぱ、ポケモン・呪い・氷のコンボでしょ!!〜無限呪殺ヴィジャ盤編〜

アイスボディ持ち高耐久のクレベースをゴースト化して呪いを通しつつ、減った体力を定数回復で賄う壺構築。

 

アイスボディ+残飯+グラスフィールドで毎ターン3/16・守るを挟めば6/16回復となり、自己再生を挟まずとも耐久を可能にしている点が美しい。

 

テラス無し鈍いでトリルアタッカーになれる点も、強力な専用技と岩雪崩をもつヒスイクレベースならでは。

トリルを凌ぐために守るを通す相手に対して呪い+三日月の祈りが刺さる等、トリルクレベースの運用に対しては完成度の高い壺である。

 

気になる点としては、削りを得意とするクレベースと積みポケモンの相性が悪い事。

呪い等で相手が削れているのだから、削れた相手を倒せる瞬間火力の出るポケモンを味方にするのが好ましい。吹雪パに鉢巻ウインディが入っているのと同じ理由である。

 

ちなみに、クレセリア寒いギャグヤドキングに変えた方が1枠圧縮できて霰ターンも有効に使えると思いました。

 

 

No.3アンティークフラワーポット【限定ヒスイモデル】

よくある?草食+花吹雪の壺構築。

はりきり+空振り保険の組み合わせにより、花吹雪→S二倍おさきにどうぞをスムーズに繋げることに成功(36%)している。…ことにする。

 

味方草食への草技に命中率は関係なかったり、味方かふんだんごははりきり対象外なので命中安定だったりと、細かい作りこみに職人技が光る。

 

そこまでやっているのにS操作成功率が36%な所に、壺としての胡散臭さが詰まっている。

 

ちなみに本文はドレディアが行動できる前提で書かれているが、ドレディアの行動を保証するものは何一つ組み込まれていないため、損害が出る事は明白である。

 

 

No.4『おいかぜ晴れ噴火』

スカーフコータスを起点に噴火を打ちまくる壺構築。

 

追い風+スカーフコータスのS実数値は236なので十分採用価値がある。特性が日照りのニンフィアみたいな使用感かもしれない。

 

バクフーンは猫無効エース、ドレディアは対ヒードランバンギラスを担う等、晴れ構築に必要な要素を満たしつつも追い風+エース3枚の最強編成を実現している

…反面、追い風の打ち合いやトリルに関してはめっちゃ弱い胡散臭さが魅力。

 

正直コータスに壺要素を全て持っていかれてる感があるのでリージョンテーマとしては弱めだと思ったが、構築に要素を組み込む構築力が高いので評価したい気持ちがある。

 

 

No.5お見通式マスカン選択後出スタン

パワーレンズバクフーンを通そうとしている壺構築。

 

本文では「お見通しを持つポケモンが弱い」→「だが!今は違う!」と豪語しているが、なぜか採用したお見通しポケモンにパワーレンズを持たせて弱くしているという、コンセプトの時点で矛盾しているスピード感に芸術を見た。

 

「ジャイロボールでハバタクカミを倒せる!」とあるが、持ち物を持てば百鬼夜行でも倒せる事に気づいていないのかもしれない。

 

 

No.6贋作作成

ベトベトンで怒りの壺を引き継ぐ壺構築。

 

壺+憤怒の超火力を押し付けつつ、その火力を囮にベトベトンで壺を引き継いで超火力を押し付け続ける動きが魅力。

 

…なのだが、肝心のベトベトンの構成が小さくなる軸と壺軸で揺れているのがもったいなく感じた。

毒ガスがあるのに守るがなかったり、攻撃型なのに影撃ちがなかったりと、ベトベトンが構築の一部になっていないのが非常にもったいない。

 

ちいさくなる+必中トリックフラワー壺起動など要素の美しさは十分なので、もっと壺の表面を磨いてほしいと思いました丸

 

 

No.7きれあG・フリーザ

きれあじ+保険+急所全部乗せフリーザーでエアカッターを連打する壺構築。

 

スキルスワップを絡めて超火力を実現するのが魅力の壺だが、そもそもスキスワをせずに2回殴った方が強い点に胡散臭さがにじみ出ている。

 

実はエルレイドもスキルスワップを使えるのでフリーザーがきれあじ+保険+急所で攻撃できるターンは同じなのだが、なぜかフリーザー自身がスワップする構成となっている

 

バンドリとフリーザーの相性が良かったりと基本ギミックの噛み合いは良いので、改善を期待したい。

 

No.8サウンドノベルうみねこのなく頃に」がなんとなくわかるエレキウーラゾロアーク

ノベルがよく分かんないのでパス

 

 

No.9鷹ビシャ

きれあじ+保険+急所全部乗せウォーグルでエアカッターを連打する壺構築。

 

こちらは色眼鏡で火力を補強するタイプの壺で、無効化されない飛行技と相性が良い点が美しい。

また専用技のオーラウィングでSを上げることで、追い風中制圧と追い風終了のケアを同時に達成している等、完成度が高くまとまっている。

 

…ように見えて、ウォーグル以外の噛み合わせの悪さを隠せていない。

雨パに組み込まれる事で鋼や岩がけん制されて肝心の色眼鏡が腐っていたり電気やテツノツツミ等の弱点が被っていたりとめちゃくちゃである。

 

バンドリやったなぁと思う。

 

 

No.10だってよ.....!ダグトリオ.....!髪が!!

ダグトリオのカーリーヘアーをスキルスワップで相手に移植し、移植されたカーリーヘアーを使ってムリヤリ負けん気を発動させる壺構築。


…のはずが、なぜか非接触技を採用したのでカーリーヘアーが発動しない、とんでもない欠陥を抱えている。
もはや壺というより紙コップのような構築。

 

接触技もあるのでAを2段上げられるものの、味方1体(ダグトリオ)と2行動(スキスワ×2)を無駄にしている事実が虚しさを追い抜いて芸術性すら見せてくる。

 

ダグトリオと素早さ補完の良いアグノム採用やこの指トリルサポートなど、要素の美しさは備えていただけにもったいない。

 

ここまで書いてふと構築タイトルを見てみると、肝心な場面で髪(カーリーヘアー)を発動できなかったコノヨザルが泣きながらダグトリオに謝っているシーンに見えてきた。

 


だってよぉ…!ダグトリオ…!髪が!!

 

安いもんだ…髪の1本くらい…

 

お前(素早さ)が無事でよかった

 


11.「ちくちくバンバン墓参り」

ワシの壺ぢゃ。詳細は後程書くかもしれません。

 


12.敵も悪夢も誓約も全てを断ち切れ!!


きれあじ+保険+確定急所の超火力?クレセリア爆誕させる壺構築。

…のはずだが、軸であるはずのクレセリアがあまりにも構築になじんでいない。というより、クレセ展開をあきらめている。

 

クレセ以外は猫無効のバクフーン・ビート能力の高いドクガジュナイパー等、スタンダードな追い風軸でまとまっている。

 

一方のクレセリアはサンの実を投げられただけ。


クレセの行動を保証するこの指も、削れた体力を補うサポートも、火力を補強する手助けやパオジアンも、クレセと相性の良い相方も、クレセならではの強みも、何一つ入っていない。

 

クレセリア軸を主張しておきながら早々にクレセを捨て、別展開に浮気しつつクレセの違和感だけは利用するというクソ男ムーブをかましている。

構築の作者が世界中のクレセリアから切り裂かれても不思議ではない。

 

壺職人なら自身が作ったギミックを信じて貫き通してほしい。


13.天候スイッチトルネマイン

天候に対して有利な天候を被せ続ける壺構築。

こちらが有利な天候をとれる前提の構成で、その盤面を実現するための手段がトルネロス1体のみという覚悟の決まった構築。

 

天候依存度の高い雨・晴れに対しての強さが魅力だが、それ以外にてんで弱い極端さに壺らしさを感じる。

リージョンテーマであるマルマインは天候スイッチに合っているように見えて、天候に応じた攻撃技1つしか振れないというポワルンのような存在になってしまっている。エレキネットとかクロロブラストの択がとれないのは痛い。

 

正直トルネに壺要素を取られてしまっていて、リージョンテーマに合っていない印象が残る。


14.電気の海の雷親父


手動エレキフィールドからライチュウを展開する壺構築。

スキスワを絡めてボルトランドを高速アタッカーにしたり、高速アンコールで追い風を崩したりと、幅広い展開力が魅力の壺。

 

サーフテールスキスワのみでS操作は完璧という顔をしているのがとても胡散臭い。
スカーフドクガとハバカミから、素早さに関する不安がにじみ出ている。

 

ほっぺすりすりを使いましょう。

 


15.虹噴煙両立巻き込み起動ガチグマ

虹の誓いからいろいろ起動する壺構築。

虹と相性の良い要素がふんだんに盛り込まれているが、それがまとまっていない所をみるに苦労の跡がうかがえる。

 

虹を使う上で強い動きを探すために色々盛った結果、どれも強くなかったみたいな感じだろうか。

 

う~む、この指をからめてフェイタルクローで何とかし続ける構築、とか…。

 

 

16.パチンコ湿原誓い

湿原の誓いから展開する壺構築。…壺?

 

守る貫通・素早さ操作を兼ねた攻撃や身代わりなど、欲しい要素は揃えているが壺かと言われると違うと感じた。丁寧な構築です。

 

電気勢で最強エレキボールを連打します!とかだったら壺らしくなったかもしれない。

 

 

No.17ポケモンSV レギュレーションD(シングル)】パルデアエルフーン始動ブレイズ反芻展開〜4匹のリージョンと共に〜

タギングル始動からケンタロスで全抜きする壺?構築。

反芻を利用した全抜き展開は見事だが、数多くの落とし穴が存在する。

 

最大の問題は食べるきのみがチイラの実であること

本文にならって、堪えるを使って反芻展開をしたとしよう。

 

堪えるでHP1で耐えて、チイラの実で攻撃が上がった状態だとする。

その時HP1ケンタロスA+1VS相手という構図になるわけだが、これで有利なのは当然すばやさが高い方である。HPが低いほど素早さ勝負になるのは言うまでもない。

 

しかしこのケンタロスは堪えるでわざわざHPを減らして素早さ勝負に持ち込んだにも関わらずなぜかチイラの実を食って攻撃を上げている

 

そのためケンタロスより早い相手にはなすすべなくやられてしまう、なんとも悲しい運命を背負っているのだ。

カムラにしようぜ。

 

 

No.18百鬼夜行穢撒

状態異常からヒスイバクフーン百鬼夜行を通す壺構築。

毒びしと炎タイプの相性が良く、お見通しで正確な択を選べるバクフーンとの噛み合いが美しい。

 

追い風と毒展開の相性は最悪だが、そこを百鬼夜行のパワー1本でごまかそうとしているところに胡散臭さを感じた。

 

フワライドが構築にマッチしていないのが惜しいところ。

胞子モロバレルバクフーンを守りながら、むりやり状態異常を撒く動きとかいいんじゃなかろうか。

 

 

No.19豚エッテ

審議拒否

 

 

No.20ヤリーマンですぞwwwからではさむ()はありえないwww※シングル

ヤーティは壺ではない(終)

 

 

終わりに

予想の斜め上から斜め下まで、いろんな発想が詰め込まれた構築が見れて楽しかったです。

絶対試運転してねぇだろ!!って構築がいくつもあったのが心残り。

試運転してればもっと美しい壺になっていると思うので、なるべく試運転はしてほしいなと思いました。

 

でも回していないからこその胡散臭さも魅力なので、そこは壺職人の腕の見せ所なのかも。

 

第三回があればまた参加したいですね。