「第3回壺構築品評会」各壺の感想とか
こんにちは。試運転警察です。
今回は、休歌さん主催の「第3回壺構築品評会」に参加しました。
kyukafuremingu.hatenadiary.com
例によって各構築を見た前提で進みますので、まだ見てないかたは是非上記リンクからご覧ください。
No.1シャイニースターティーパーティ
仲間づくりデデンネを使ってものひろい2匹を並べて、消費したきのみを回収できる盤面を作り、お茶会を開き続ける壺構築。
かわいい。
1行動で2匹が積む動きは強力だが、お茶会をたしなむポケモンの数値が軒並み低いため、積みのアドバンテージだけでは勝てない=ギミック(お茶会)を決めても勝てない構築となっているのが苦い。
(これは構築というよりレギュレーションDが悪い)
一通りお茶会とシナジーがあるポケモンで固めた後、素早さ操作等の「勝つために必要な要素」が薄い事に気付いたのか、慌ててGファイヤーが採用されている所に苦味を感じる。
ギミックを組んだだけで満足して勝ちを狙っていないものに見えるので、次回があればちゃんと試運転してほしい。
少なくともギミックで勝ちにいっているのであれば、ストリンダーではなく毒テラスのゲップ追い風サザンドラ等がいるはずである。たぶん
それはそうとPT画像がかわいい。
No.2もちものもちものもちものもちものもちものもちもの
「もちもの」という単語ではなく、「もちもの」という文字そのものに焦点を当てた異形の壺構築…もとい壺構築のリージョンフォーム。
いうなれば壺構築(Saimalのすがた)である。
あまりに斬新な視点のため構築者本人もレギュ違反を恐れたのか、ルームサービス採用で保険をかけている所が人間臭くて良い。
構築そのものは太鼓暗示の亜種で、世界にモロバレルやヘイラッシャがいない前提で組まれている。
決まるかどうかは置いて、決まれば勝てそうな所が壺構築らしくて良いと思います。
えぇ。
あのサザンドラは、もうノーコメントです。
No.3オリーヴァと不思議なお茶会
パワーのあるメンツのお茶会構築(?)
下4匹から「オマエラお茶会してねぇで代われ」という圧を感じる。
ギミック展開ルートは決まったけど、その後どうしていいか分からないから強いポケモンを適当に突っ込んで提出した構築になっている。
作りこみが足りていない印象。
ポットデスを採用するならオリーヴァ以外の展開ルートを増やしたりしてほしい。
…なんも思いつかん。
No.4老人HOME~雷親父要介護~
バトンとスキスワを駆使して、ADS1upボルトロスを錬成する壺構築。
ボルトに全てを託す覚悟が伝わってくるが、明らかに覚悟と強さが釣り合っていない。
1ターン目を丸々準備に使うものの2ターン目からは最強…と思わせて、実は2ターン目も弱いという罠が組まれている。
なぜなら、アヤシシがボルトロスの隣に居座っているからである。
本文には「アヤシシで守る封印します!」とあるが、アヤシシはボルトの火力・素早さ補強として1度スキルスワップを使う必要があるため、実際に守る封印が生きるのは3ターン目である。
イエッサンの指も、ヌメルウーラの守る貫通も、すべて3ターン目~にしか効果がない。
遅いんだよ!!!!!!提出前に構築回せよ!!!!
他にも言いたいことはありますが、そもそもスロースタートギミックがアカンのでここまでといたします。
No.5アイドルデカヌとあらぶるオタク
わるいてぐせデカヌチャンを超強化する壺構築。
わるいてぐせと保険+接触技を組み合わせる事で、デカヌチャン強化と対応力upを同時に実現している…可能性がある。
少なくとも未来は明るい。
デカヌチャン自身がねこだましを使えるのでギミックが成立しやすく、かつ火力も上がるので実用的な点が素晴らしい。
が、肝心のデカヌチャンの技構成がつらすぎる。
まともな攻撃技がデカハンマーしかないため、超強化したのに何故か2ターンに1回しか攻撃できないという致命的な欠陥を抱えている。
提出前に構築回せよ!!!!
てか回す前に気づけよ!!!!!!
ちなみにA+2デカヌチャン≒珠ケッキングなので、1ターン使って器用なケッキングを錬成する構築だと思えば…おぉ…
弱い!
No.6だっしゅつパックスロースタートブロロン
スロースタート脱出ブロロンで弱点保険を起動する壺構築。
そもそもブロロン着地ルートがないとか、グレンアルマ軸より出力が低いとか致命的な問題はあるが、最低限勝てそうなので問題なしと言い張れる点が良い。
スロースタートを絡めたトリル戦術の着想は素晴らしく、トリルとスロースタートが同時に解除される点が美しい。
ただブロロンが弱いだけである。
スロースタートを利用した味方殴りは美しいが、
・脱出することでスロースタート解除が先延ばしにされる
・残ったブロロンが弱すぎる
・技威力が高すぎて痛い
(一部抜粋)
等、ブロロンもギミックも弱すぎるのが虚しさを爆発させている。
絶望的な弱さと将来性を兼ね備えた、なんとも味のある壺構築。
低評価にしたけど私は好きです。試運転警察特別賞あげちゃう
No.7キミは完璧で究極のアイドル
わたくしの壺
No.8だっしゅtwo晴れ滅び
普通の滅び構築。
守るを貫通してくるウーラオスに対してコータスを刺しつつ、自身は脱出できる仕様が良い。
反面、トップメタのハバタクカミに対して無抵抗なのが虚しさを感じる。
本文には「滅びを決めた後はハバカミをディンルーで倒します」とあるが、そもそもハバカミに無抵抗だと滅びが決まらないので、初手からディンルーで何とかするしかない。(ハバカミ+味方とんぼで逃げられるので)
ハバカミサーフゴーの対処が難しいのは承知してます。がんばれ。
No.9イッカネズミがテクニシャンなのは殴ったほうが強いからです
つよそう
No.10妖精の鍵にて開かれる魔法の部屋
即消費アイテムとマジックルームを組み合わせて有利をとる壺?構築。
そもそも相手の持ち物が分からないランクバトルの仕様とマジックルームのかみ合いが悪く、強さを実感できない欠陥が重くのしかかる。
道具を無効化して有利になったかが分からない為である。
それゆえ使っても「これ強いのか…?」となるし、構築者本人も「これ強いのか…?」と思っているに違いない。
本文には「マジル+挑発でトリルを止められます!」とあるが、トリルがあろうとなかろうと
・フェアリーの攻撃技がないクレッフィ
・草・地面テラスでないギャラドス
・瞬間火力に乏しいレジエレキ
他
ではテツノカイナ+αに勝つことは不可能なので、トリルは止まれど試合には負けている。
No.11横行覇道ボルドラゴ
狙いの的を駆使して火力技の一貫を作る壺構築。
筆者自身も考えていたテーマで、分かる~ポイントがあるのが嬉しい。
やりたい事は理解できるが、PT構成とのかみ合いが悪いのがもったいなく感じる。
全員が中速なので実戦では追い風トルネロスが必要になるのだが、タギングルも入れるとサポーター2体となり大きく火力が落ちてしまう。
追い風ミラーがきついとか以前に、ギミックを入れると選出が弱くなるのである。
ギミック構築において、これだけはやってはいけない。
これを納めるために、トルネ枠に狙いの的トリックを組み込む必要がある。
実際に筆者が組んでいた狙いの的構築を見てくれ。
積パ偽装の的オーロンゲ入り眼鏡ドラゴ。
威嚇と捨てセリフで耐久を確保しつつ、的トリックで一方的に流星群や空元気を通してウインディパオジアンで勝つ構築。
壁がない分、瞬間火力を高めて受け回しを崩せるように組んである。
試運転していません。
No.12充電式オオニューラ
放電+充電池の壺構築。
威張るに比べて外しがない事、相手2体へダメージが通る事も合わせると、マヒのリスクよりメリットのほうが大きい(気がする)点がとても良い。
あとはまぁ、強そうな2体の組み合わせをテキトーにいれた感じで、いいんじゃないでしょうか。
No.13引きこもりのサーフィンは命がけ
イダイトウ雌を強化して波に乗る壺構築。う~んこれは壺…?
保険雨波乗りまではいいとして、その後の動きとかPTの構成に投げやり感というか、まぁいっかという感じが出ている。
1手目以降には相手のS操作や襷に対しての切り替えし手段が必要になるはずで、
それらができるのがボルトロスしかない。(しかも電磁波だけで不十分)
その枠にいるはずのトルネロス他はなぜか熱帯魚になっている。
どう考えても違うだろ!!!!!
波乗り構築だからって全部ノリで決めるのはどうかと思います。
No.14ヒメリ雨ベラカス
再起の祈りでお墓参りを強化する壺構築。
実は第1回品評会にこれより完成度の高い(というよりレギュレーションで有利)砂ベラカスがあるので、すこし劣り目に見えるのが惜しい。
こちらはエースに突っ込ませて再起の祈りでカバーするので、エースが通るか否かで勝敗が決まる。
ともなれば、わざわざ復活させなくてもいいという結論になりがちになるのである。(普通の構築でよいため)
GSルールだったらめっちゃ強そう。
No.15トロカス式無限爆発
高火力の大爆発を再起の祈りで使いまわす壺構築。
あまりにも卑劣で、外道で、非人道的だが動きのシナジーは美しい。
ハカドックは対砂パを見据えてすなかきの方が良いなと思う。
動きの美しさに頷いてたら、ベラカスがテレパシーではなくシンクロだったので大幅減点しました。
トロピまで巻き込まなくてもトンボでいいじゃん!!
総評
むずかしかったなぁ…という印象です。
技やポケモンと比べて道具は圧倒的に種類が少ないので、仕方ないと言えばそうなんですが。
でも苦しむ中でNo.2のような化け物が生まれたので、人間っていいなと思いました。
でもギミックの動きだけ紹介するものが多くて、こうだから強い!倒せる!倒されない!と言い切っている構築があんま無いのが残念。
以上、試運転警察でした。今後は見学になると思います。